投資家もチャンスをねらっているアメリカのオンラインギャンブル合法化

先日見つけた日経新聞の記事で、ちょっと触発されたので久々にアメリカのオンラインギャンブルの現状について書いてみようと思いたちました。
ご興味のある方はご一読ください。

ご存知の通りアメリカでは2006年10月に発行されたUIGEAにより、アメリカ国内からのオンラインギャンブルを行うことがほぼ無理、な状態です。州によっては宝くじなどをオンライン上で購入可能なところもありますが、それはアメリカ国内の州による公営ギャンブルであり、いわゆるオンラインカジノのプレーは無理な状況です。
が、現在アメリカではオンラインギャンブル合法化の道へ進んでいます。

保守的なブッシュ大統領の時期にほぼ禁止になり、オバマ大統領になってからは合法化、と政治的にもいろんな思惑や背景があるのでしょうが、合法化=税収が増えて経済がよくなる、という単純な思惑もあるのでしょう。2006年以前はアメリカはオンラインカジノギャンブル業界にとって大きな市場でした。しかし運営会社はアメリカ国外の会社の為、結局運営会社からの税収はアメリカ国外へ。もし今回の合法化が進めば、アメリカ政府は新たな税収入の道が開けるのです。

アメリカでは連邦法(アメリカ全土)と州法(州ごと)があります。別個独自のものと考えられていますが、オンラインギャンブルに関しては州法 -州ごとにその法律が定められます。
例えば、ネバダ州(ベガス、リノなど)、ニュージャージー州(アトランティックシティ)などではランドカジノは合法で、州レベルで管理されています。(インディアンカジノは連邦法下になりますが。)


よって現在アメリカではニュージャージー、カリフォルニアなどを含む10数州がオンラインギャンブルを合法化すべく動いている状況です。
ネバダ州はすでに昨年末に法案が可決され、ほぼ合法化決定。またバリー(ランドカジノ運営会社、大手の一つ)が最近、州で最初のオンラインギャンブルライセンスをすでに取得し、オンラインポーカーサイトを運営する予定です。

面白いのは、以前はランドカジノの大手ほとんどが、オンラインカジノに対し非常に否定的であり、中にはロビー活動なども行われていました。お客さんがオンラインに流れてしまうと考え、ライバル視をしていたようなところもありました。しかし現在では手のひらを返したように、大手カジノのほか、カジノ関連の会社などが続々とオンラインギャンブル関連会社やゲーム会社とタイアップ,買収などをして合法化に備えています。オンラインカジノによるマーケットの拡大に利点をみいだしたのでしょうか?ベガス全体の収入は、ここ数年マカオに後れを取っていますのであせりなのでしょうか?本当のところはわかりませんが、ほぼオンラインカジノが禁止だった間、リサーチや準備する時間は十分あったのは確かです。

オンラインギャンブルといっても、全体的にはカジノゲームよりもオンラインポーカーに熱い視線が注がれているようです。アメリカ人はポーカー好きで知られていますし。ソーシャルネットワーク、FACEBOOKで有名なZYNGAポーカーもウィン・リゾートと”お話し合い”をしたようですが、その結果如何に!?

UIGEAの発行、またポーカーのブラックフライデーの際に多大なUSのプレーヤーを失い、打撃を受けたオンラインカジノ・ポーカー業界でしたが、ここは大逆転のチャンスです。

オバマ大統領になった2008年、オンラインカジノ・ポーカー会社の株価があがりました。888 Holdingsは12%以上の急上昇、パーティーゲーミングも6%以上の躍進です。
この合法化にはオンラインゲーム、ランドカジノ、オンラインカジノ会社、またはその関係会社、加えて投資家などがUSの合法に際し虎視眈々と機会を狙っているのも納得の状況です。小さいゲーム会社は買収されることを狙い、大手はアメリカ市場参入による株価のアップ、利益拡大を、そして投資家は便乗しての利益をあげることに興味津津です。ブルームバーグなどのサイトでもオンラインカジノ運営会社に関するニュースはよく取り上げられています。
私としては投資しようにも先立つものもないし、黙々とオンラインカジノを楽しむのみ、のつもりですが、マーケットが大きくなるのは喜ばしいことです。

余談ですが、みなさんもご存じの英国最大のスポーツブックメーカー、ウィリアムヒルが、ネバダで、スポーツブックを運営できるゲームライセンスを獲得しました。ウィリアムヒルがUKベースの会社としては初のアメリカ賭博市場への参入をはたしましたのです。
アメリカのランドベースのスポーツブックメーカー3社を買収し、これで一躍ウィリアムヒルはネバダ州のスポーツブック市場55%を占めることになるそうです。他にもっと面白い賭けとかが出てきそうですね。期待してます!

ちなみにウィリアムヒルでは8月2日までアメリカの次期大統領選もブックしており、
オバマ 1.57倍  ロムニー 2.25倍
というオッズが付いています。オバマ優勢だとオンラインギャンブル関係者は安心ですね。

UIGEAとは?
正式名:Unlawful Internet Gambling Enforcement Act of 2006
米国インターネットギャンブル規制施行法(もしくは米国オンラインギャンブル禁止法など)。
ブッシュ大統領政権下で法案がとおり2006年10月に制定されました。もともとは対テロ対策として、マネーロンダリングを防ぐSAFE PORT ACTという法案の一部として下院を通り成立された法案。
UIGEAはインターネットギャンブルを直接的に禁止する法律ではなく、マネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐ為に、アメリカ国内の金融関連(銀行や、クレジットカード会社など)のインターネットギャンブルに関連する決済を規制、禁止するものであり、米国民、もしくは米国内よりギャンブルを行ってはいけないと禁止するものではありませんが、その結果実質的にインターネットギャンブルを禁止に近い状態に追い込みました。

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