アメリカが来年には禁止法見直し?

アメリカの禁止法に関する面白い記事がニューズウィーク日本版に掲載されています。
「カリブの島国が打つ大ばくち – オンラインカジノを禁止するアメリカの貿易障壁を打ち崩せるか」というタイトルです。
ニューズウィーク 2007.10.3号の目次
The Caribbean Hold ‘Em (英語原文、写真付きの本文記事)
この記事では、アンティグア・バーブーダがWTOでアメリカを提訴した経緯と裁定の内容、それに対する米国政府の対応、それと今後の見通しが書かれています。
注目すべきは見通しの部分で、専門家の意見としてこんなコメントが書いてあります。

But if I had to bet, I would say that by this time next year America will have changed its laws.

つまり、「自分が賭けをするとしたら、今から1年の間にアメリカの法律が改正されているほうに賭けたい」という意味です。
オンラインカジノを禁止する法律は貿易の公正に反するというWTOの裁定をアメリカ政府が無視し続ければ、アンティグアにはその代わりとして、ディズニーやマイクロソフトの製品の海賊版を製造販売する権利が与えられる可能性もあるそうです。
これに対して、当然ディズニー等は議会に対し善処を求めているということです。
ブッシュ大統領は宗教的な信念もあって在任中は法律を変えないでしょうが、次の大統領はさっさと変えるのではないでしょうか。
アメリカの法律が変われば、オンラインカジノの市場規模は一気に2倍になる見通しだそうです。1年経ったら、またオンラインカジノ業界に活気が戻っているかもしれません。
ちなみに、このWTOでの係争について、日本はアメリカではなくアンティグア側についています。
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