Composition Dependentについて

ブラックジャックのベーシックストラテジーについて、ある方から質問をいただきました。
ボスメディアのシングルデッキブラックジャックでは、ベーシックストラテジー(Total Dependent型)ではなく、Composition Dependent型のストラテジーを使うことで、プレイヤーエッジを0.11%から0.1541%に上げることができるが、マイクロゲーミングのクラシックブラックジャックもシングルデッキなので、同様にハウスエッジを少なくすることができるのではないか。どのようにすればいいのか。
という質問です。
ボスメディアについては、Wizard of Oddsで、詳細に解説されています。
Composition Dependent Basic Strategy for Boss Media Single-Deck Rules
https://wizardofodds.com/games/blackjack/appendix/3a/
自分ではどうもよく分からないので、ブラックジャックのことならこの人、ということで、Blackjackinfo.comのケン・スミス氏に早速きいてみました。
答えは、「確かにその通り。Composition Dependent Strategyによって、シングルデッキの場合は特に期待値を上げることができる。ネット上だとWizardの情報がもっとも充実している。完全であるかどうかは言えないが。」ということでした。
ちなみに、「Wizardの情報」というのは、このことです。
Blackjack: Fine points of basic strategy (Appendix 3)
https://wizardofodds.com/games/blackjack/appendix/3a/
また、このページによると、シングルデッキでは、ルールによって少し異なりますが、0.03%以上有利になります。
Blackjack Appendix 15: Total Dependent and Composition Dependent Basic Strategy in Blackjack
https://wizardofodds.com/games/blackjack/appendix/15/
これらを実践するのはけっこう大変ですが、ケン・スミス氏からは、「長い間プレイを続ければ確実に効いてくる要素だ」と聞きました。
というわけで、トータルディペンデント(Total Dependent)のストラテジーでは満足できない人は、コンポジションディペンデント(Composition Dependent)のストラテジーを実践してみるのもいいのではないでしょうか。