ギャンブルに人生を賭ける人々 「幸運の1ドル」(その1) ( 2009年11月06日 )

「ワッキー」(変わり者)と呼ばれる老ギャンブラーの話。

彼は人生のほとんどの時間をカジノで浪費したようなどこにでもいる典型的なギャンブラー。彼がその他大勢のギャンブラーと異なる点は、たった1度であっても全てのギャンブラー達が夢見るような幸運の波に身を任せる経験ができたということ。

それは、数十年前のラスベガス。ダウンタウンにあるフォークイーンズで、いつものように物乞いで集めた少ない金をあっというまにスロットで散財したワッキーは最後に残った1ドル札をルーレットの「4」にストレートベットします。結果は「4」が出て元手は36ドルに。

ギャンブラーとしての本能からなのでしょうか、元手の1ドルをポケットにしまうと、35ドルを再び「4」に一点賭け。そして結果は「4」。この時点で1ドルの元手は1225ドルになっています。

失うことなど何も無い彼は全額の1225ドルを三度目の「4」にベットしようとしますが、あいにくテーブルリミットは100ドル。しぶしぶ上限の100ドルを「4」にベットしたところ、またもや結果は「4」。 その後も勝利は続き、結局5回連続で「4」に賭けて勝利した彼の手元には1万2千ドルが。

勢いに乗った彼はすぐさまブラックジャックのテーブルに移動すると、おもむろに7箇所にベット。その最初のディールでいきなり4つのブラックジャックを引き当てたのでした。その後も破竹の連戦連勝を重ねていくワッキー。ただならぬ事態に気づいたカジノ側も新手のディーラーを次々に送りこみ、なんとか運を変えようとしますが、いったん大笑いを始めた運命の女神はそう簡単に不機嫌にはならないようで、ブラックジャックのテーブルを離れる時、彼の手元には30万ドルが積みあがっていたのです。

次に彼が向かったのはクラップス。ここでも連戦を重ねて2時間が過ぎたころ、ついに手元のチップの総額は100万ドルを超えたのでした。その金額を見て緊張の糸が切れたのか、ワッキーはテーブルに覆いかぶさるようにして気絶してしまうのでした。

こうなると困ったのがカジノ側。このまま病院に運ばれるのはもちろんのこと、他のカジノに勝金を持っていかれて、そこですられては大損です。そこでカジノ側は彼に最高級のスィートルームを提供する足止め作戦にでたのでした。

気を取り戻したワッキーは、ホテル側の甘言を聞きうけると、わずか数時間で勝ち取った100万ドルをホテルに保管し、全ての始まりだった1ドル札を手元に残すと倒れこむように深い眠りに落ちたのでした。

そして翌朝・・・。



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