F1グランプリ オッズと予想 第9戦「ヨーロッパGP」第2弾

ヨーロッパシリーズ第2弾の舞台はイギリス、シルバーストンサーキット。
高速サーキットとして名高いこの場所で、はたして誰が優勝するのか予想してみましょう。

今回は先に表を参照します。

 
ドライバー
 
ドライビング
ピット戦略 勢い  
総合計 オッズ
ベッテル(レッドブル) 20 1.80
ウェーバー(レッドブル) 16 7.00
アロンソ(フェラーリ) 18 6.00
マッサ(フェラーリ) 12 41.00
ハミルトン(マクラーレン) 16 6.00
バトン(マクラーレン) 15 11.00
シューマッハ(メルセデス) 12 101.00
ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 15 67.00
小林可夢偉(ザウバー) 13 751.00

(オッズはウィリアムヒル7月4日現在のものです)

今回のレースは高速サーキットだけに、ストレートスピードの速い車が有利と言われています。
チームで言うなら、レッドブル、マクラーレン、ルノーといったところでしょうか。
逆に、フェラーリやメルセデス、ザウバーといったチームは苦しい戦いを強いられそうです。

また、今回はハードとソフトの2種類のタイヤが選ばれました。
これにより、前予想ではフェラーリが圧倒的に不利になると考えられています。
というのも、この組み合わせで行われたスペインGPでは、レッドブルとマクラーレンの2チームが他のすべてのチームを周回遅れにして終わる、という結果になっているからです。
(当然、フェラーリのアロンソも屈辱の周回遅れになりました)

では、各ドライバーのコメントはどうでしょう?
一部抜粋の形で見ていくと。

ベッテル
「シルバーストンは大好きなコースのひとつだ。楽しみだね」

ウェーバー
「イギリスGPはカレンダーの中でもハイライトのひとつだ。最高の結果を狙っているよ」

ハミルトン
「サーキットとパドックは多くのものが変わったけど、数千人のファン全員がこれまで同様熱狂的だと信じている」

バトン
「願わくば表彰台に立ちたいと思っている。バレンシアでは速さが発揮できなかったから、ルイス(ハミルトン)も僕も少しネガティブになっていたかもしれな
い。でもシルバーストーンに向けて期待できる改善がある」

アロンソ
「僕たちは現実的になって、(空力の遅れを取り戻すのは)2カ月以内では不可能だと認めないといけない……」

シルバーストンサーキットは、今年からスタート位置とピット施設が変更されましたが、その点での不安は各ドライバーともにあまり感じていないことがわかります。
同様に、イギリスGPから変更になった空力のレギュレーションや、タイヤの選択に関しても、さほど問題視はされていないようです。

逆に、どのドライバーも言っているのは「シルバーストンは変わらず空力がものを言うサーキットである」という点。アロンソの一言はまさにそのことを如実に伝えています。

となると、予想されるのは、レッドブルとマクラーレンの一騎打ちの状態でしょう。
ベッテル、ウェーバー、ハミルトン、バトン。この4人のうち、レースを制するのは誰なのか。

もちろん、圧倒的に有利なのはベッテルです。
なにしろここまで8戦6勝。ミスをしても繰り返すことはなく、常に他を寄せ付けない走りを見せている彼にいまのところ隙はありません。

チームメイトのウェーバーは、昨年のシルバーストンを制しています。が、今年はあまりパッとした成績を見せていないので、やや期待薄です。ここで優勝を決めないと、ずっとこのままの調子でいくことになりそうです。

マクラーレン勢では、ハミルトンが一度は「優勝は諦めた」というようなコメントを発表したのち、それを撤回しています。何があったのかはわかりませんが、
彼には起死回生のチャンスを狙っているような節が見られます。母国GPというのも強みでしょう。

バトンも同じく母国GPになります。タイヤマネジメントが上手なだけに、ピット戦略次第では、一気に駆け上がってくるかもしれません。

では、表彰台メンバーを予想してみます。

1位 ベッテル
2位 ハミルトン
3位 ウェーバー

やはり、ベッテル優勝は動かせません。
吹っ切れたハミルトンがウェーバーを抜いて、ベッテルをぎりぎりまで追い詰めるシーンに期待します。

そして、今回はもうひとつの予想を。
というのも、じつはレース当日7月10日のサーキット近辺の天気予報が「晴れ一時雨」となっているからです。雨が降ればレースの展開は一気に変わります。
勝ちの見込みの薄いドライバーにもチャンスが生まれるでしょう。この場合の予想はこうです。

1位 バトン
2位 ベッテル
3位 アロンソ

各ドライバーの思惑がひしめく期待のイギリスGP。
開催は7月10日(日)。天候も含め、はたしてどんな結果が生まれるのか、いまから楽しみです。

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