予想とオッズ 7/5 女子ワールドカップ決勝戦 「アメリカ vs 日本」

サッカー好きによる試合予想、第123回。

決勝戦! 女子ワールドカップ、最後にして最高の戦いがまもなく行われます。

進出チームは我らが日本代表と、FIFAランク2位のアメリカとなりました。
前回大会の決勝戦、そしてロンドンオリンピックの決勝戦と同カードですね。
まさに、宿命のライバルといっていいのではないでしょうか。

前回大会はPK戦の末、日本の劇的逆転勝利。終了間際の澤選手の同点ゴールが大きな感動を呼び、初の女王となりました。
ロンドンオリンピックでは1-2でアメリカが勝利。合計30本ものシュートが飛び交いつつも支配率は五分の、豪快かつ繊細な戦いでした。

日本にとってはロンドンの、アメリカにとっては前回大会の。お互いにリベンジの戦い。
今大会、勝利の女神はどちらに微笑むのか。

本当に楽しみですね!

それでは前回の結果をみてみましょう。
7/1 女子ワールドカップ 「日本 vs イングランド」

予想は「日本 1-0 イングランド」!
結果は「日本 2-1 イングランド」!

なんといいますか、とにもかくにもすごい戦いでした。

序盤はなんとなくイングランドペースで進みますが、日本は支配率を徐々に上げていき、攻撃の回数を増やしていきます。

先制は前半32分。抜け出した坂口選手が倒されて得たPKを、宮間選手が決めて1-0とします。
が、しかし。7分後には日本ゴール前で同様の事態となり、イングランドがPKを獲得。これを決めて1-1の同点となりました。

このPK、どちらも疑問の残る判定だったのですが、それもサッカー。
もちろん公正かつ確実であってほしいとは思いまが、人が関わる以上、仕方がないかなとも思います。

さてさて、試合の方はといいますと。

後半はイングランドが攻勢にでます。やはり体の大きさやスピードを使われると、日本代表はどうしても不利。
縦への早いパスから、クロスバーをたたく、わずかにそれるなど日本にとって危険な時間が続きます。

日本も、先日の準々決勝で得点を挙げた岩淵選手を投入し、リズムを変えようとします。
惜しい場面もありましたが、結局ゴールにはつながらず。時間だけが過ぎていきました。

そして、ついにそのときがやってきます。後半アディショナルタイム。延長戦だろうと多くの方が思われたのではないでしょうか。
川澄選手がサイドを駆けあがり、中央で待つ選手に早めのクロスを投入します。これをクリアしようとしたイングランドのバセット選手がオウンゴール。

クリアしなければ失点は確実といっていい状況。さらに、オウンゴールでなければよく追いついたと褒め称えるべきタイミング。本当に、まさかの結果でした。

トーナメントの反対側ではアメリカがドイツを2-0で撃破。決勝戦は前回大会の再現となるカードとなりました。

つづいては予想。やってきましたこのときが。
7/5 女子ワールドカップ決勝戦 「アメリカ vs 日本」

私の予想は「アメリカ 1-2 日本」です!

ウイリアムヒル現在のオッズは
アメリカ勝利 1.85倍
ドロー 3.50倍
日本勝利 3.75倍

ウィリアムヒルサッカーオッズ
ページへ

さきほど少しふれたとおり、前回大会とロンドンオリンピックの決勝と同カード。
またしても、と考えてしまいますね。運命だとか宿命だとか、そういった言葉を思い浮かべてしまいます。

さて、アメリカは過去、1991年と1999年の女子ワールドカップで優勝しています。
以降はワールドカップ優勝こそありませんが、オリンピックで金メダルを獲得するなど、世界最強の一角であることは間違いありません。

準決勝ではドイツがPKを外したラッキーもあり、2-0で勝利。前回大会で悔しい思いをしたワンバック、ソロらベテラン勢も出場しており、攻撃・守備・精神すべてにおいて、「強い」と言わざるを得ません。

一方の我らが日本代表。厳しかったイングランド戦、運がよかった部分もありました。
しかし、今大会のなでしこたちのすごさは、ひとえに耐える力にあります。

準々決勝、準決勝、そのどちらもで試合終了が近づくと、見るからに疲れて足が止まる対戦相手。
かたや日本はというと、途中出場選手が効果的に動く、こらえにこらえて精度の高いプレーを行うなど、明らかに質の違う動きをみせます。

先日、元アメリカ女子サッカー代表の方が「女子日本代表は吸血鬼のよう」と例えました。
たしかに、高いポゼッションと、緻密な連動性でゴールを奪うのが今の日本代表の戦い方。
ボールをひたすら追いかける相手チームはスタミナを削られ、ゴール前にふっとあらわれては精神面でも追い詰められる。
「女性版バルセロナ」と考えるととてもおそろしいですね。

そしてですね、なでしこの10番、アメリカで「クイック・サワ」と恐れられた澤選手を準決勝で温存できたことが大きいです。
勝負どころの投入で、またしても素晴らしい仕事をしてくれるのではないでしょうか。

試合はおそらく、攻めるアメリカ、耐える日本の構図になるでしょう。シュート数ではアメリカが上回ってくると考えます。
しかし、試合を通してのポゼッションはおそらく日本に軍配が上がるのでしょう。

前半と後半の開始直後、アメリカが仕掛けてくるであろう時間帯を耐えることができれば、女王の座は動ないと考えます。

それでは本日はこのあたりで。
外れても怒らないでね!

(オッズは2015年7月2日23時現在のものです)