プライムカジノで逆チャージバック発生

プライムカジノ(Prime Casino)というカジノがあります。バックギャモンサイトPlay65を運営する企業が最近開いたマイクロゲーミング系カジノです(現在、評価中)。
このプライムカジノで発生した「チャージバック」が問題になり、カジノマイスター掲示板で議論されています。
オンラインカジノにおけるチャージバックというのは、普通はプレイヤーがクレジットカードで入金してカジノで負けて、その後で「私はそういう入金に見覚えがありません」とクレジットカード会社に虚偽の申告をして、入金を取り消させるものです。
不正行為、悪く言えば窃盗行為です。
今回プライムカジノで発生したのは、そうではなく、カジノによるチャージバックです。
プライムカジノは、プレイヤーのNETELLERアカウントに支払いを行い、その約2週間後に同額をNETELLERアカウントから取り去ったということです。
私も別のカジノで一度そういう経験があるのですが、それは一回の出金に対して、同額を二重に支払ってきた単純ミスで、翌日には取り消されていました。
今回のプライムカジノの件はそうではありません。普通に出金して受け取ったものが、二週間もたってから何の通知もなく取り去られたというものです。
なぜ取り去ったかというと、プライムカジノは従来のezBonus式の条件を改めて、条件をフルに満たさない限り出金はできないという似非ezBonus式に変更していて、このプレイヤーの出金がそれにひっかかったからです。
従来の条件であれば、キャッシュアカウントにある分はいつでも勝手に引き出せるかわりにボーナスアカウントの残高がゼロになるだけでした。このプレイヤーはプライムカジノの条件がそうであると思い、出金をしました。
ところが実際には条件はこう変更されていました。

An account is made up of a Cash Account and a Bonus Account. You can’t withdraw from the Bonus Account; however, this account can be used to place bets with. Only from the Cash Account can withdrawals be made and these can be made only after the wagering requirements have been fully met. Otherwise, no withdrawals can be made.

もちろん、いかなるプレイヤーも、ボーナスをもらった場合は入金時と出金前にボーナス条件を確認して間違いのないようする義務があります。規約上、それは当然です。
今回問題なのは、規約に「最低賭け額条件が完全に満たされない限り出金はできない」と書いてあるにもかかわらず、プレイヤーの出金申請が問題なく通り、そして実際に支払われたということです。
これはカジノの誤りです。
まともなカジノであれば、「条件を満たしていないので出金は認めません。満たしてください」と言います。厳しいところでも「条件を満たさない状態で出金しようとしたので勝ち分は没収します。入金分はアカウントに戻します」です。
自分で間違って支払っておいて後から勝手に奪うというのは、まともではありません。
しかも一言の通知も無しです。
いったん全額をカジノアカウントに戻して、「支払いは当方の誤りでした。条件をフルに満たしてから、改めて出金を行ってください」というのが正しい態度でしょう。
何も言わずに勝手に取り去って知らんぷりというのはありえません。
今回、最終的にPrime Casinoはどういう対応をとるでしょうか。
さて、もし受け取った分をすでに使ってしまっている状態でカジノがその分を取り戻したらたらどうなるでしょうか?その場合、ネッテラーの残高はマイナスになります。
すると、NETELLERから
「すぐにマイナスを埋める分の入金をしてください。しない場合、債務の返済義務を怠ったこととなり、法的措置をとります」
というような恐ろしい連絡が届きます。(日本人プレイヤーに起こった別のケースでこのようなことになっていました)
今回のひとつの教訓は、こういうときにNETELLERは何もしてくれないということです。
それと、もうひとつはマイクロゲーミング系オンラインカジノもいろいろな意味で玉石混交ということです。特に似非ezBonus、似非新ボーナスシステム、似非ClearPlayボーナスが増えつつあるので、十分な注意が必要です。
5月26日追記
多くのプレイヤーの剣幕に恐れをなしたのか、プライムカジノはその後、没収した分を一度プレイヤーのアカウントに戻して、条件を満たすチャンスを与えるという決定をしました。
ただし、これは例外的な措置で、以後は条件を厳しく適用すると念押ししています。
結果オーライに見えますが、そうでもありません。条件を満たしているかどうかろくにチェックしないで払ってしまうという部分についての反省がないからです。条件を厳しく適用するなら、このあたり、自分にも厳しくするべきでしょう。
5月31日追記
プライムカジノでは、賭け額の条件を完全に満たす前に出金しようとしても自動的に拒否されるように、キャッシャーの仕様を改変したということです。これで同様のトラブルは防げるものと思います。



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