オンラインカジノの法律論議の正念場

今度は期待していいのでしょうか?
アメリカでは毎年のようにオンラインギャンブルを禁止するための法案が提出されています。そして成立することなく、法案は消えていきます。
参考記事: 禁止法案がまた頓挫か
今年も強力な禁止法案について議会で議論が続いています。
そんな中、先日お伝えしたようにアメリカのランドカジノの業界団体AGAは、オンラインカジノに単に反対するのではなく、どのようにコントロールするか検討したほうがいいという方向に転じています。
参考記事: アメリカもオンラインギャンブル合法化へ?
そして、今度はこんなニュースがありました。
U.S. push to allow online gambling (英語)
https://www.iht.com/articles/2006/05/21/bloomberg/bxgamble.php
MGMやHarrah’sなどの超大手ランドカジノ運営会社が、オンラインカジノを禁止するのは事実上不可能な以上、合法化して政府がコントロールするほうがよいという立場になっているようです。
当然、合法化された際には自らがその大きなシェアをとれるという自信があってのことでしょう。
先日のAGAレポートではオンラインプレイヤーとランドカジノプレイヤーは必ずしも同じ人たちではないということが明らかになっていますが、若い人たちが国外のオンラインカジノやポーカーに流れているのを看過できなくなったのでしょうか。
参考記事: オンラインプレイヤーは高学歴高収入
いずれにしても、オンラインギャンブルが違法な資金洗浄や未成年によるギャンブルの温床になっていると批判するだけの不毛な議論は早く止めて、実効性のあるコントロールをいかに確立するかという方向に転換してほしいものです。