シンガポールのカジノ、マリーナベイサンズ 1.2ミリオンの詐欺にあう  

“カジノと詐欺”、映画でも良く題材にされるように、切っても切れない関係ですね。
(カジノ側にとっては迷惑な話ですが。)

今年3月にオーストラリアのクラウンカジノで約30億円のカジノ詐欺という事件がありました。
カジノで働いている人間を仲間にし、セキュリティカメラを利用した詐欺です。
クラウン側は実際に詐欺にあったゲーム名や正確な金額などの詳細を公にはしていませんが、これは模倣犯が出るのを防ぐ意味もあるのでしょう。

オンラインポーカーなどもネットワーク系のゲームでは詐欺が比較的に行われやすそうですが、オンラインカジノでも、もちろん様々な防止方を設定してあります。

顔は見れなくても、全ての行動がネットで記録されているわけですから、詐欺を行うのはもっと難しいのかも知れませんね。
相変わらずグレーなビジネスといわれるオンラインカジノですが(少なくとも日本では)、カジノ側の不正という面でも、従業員のログ履歴、プレーヤーの履歴、全ての入出金がデジタルに残るオンラインカジノの方がよっぽど透明性のある事業だとおもうのですが・・・。

話はランドカジノに戻りますが、シンガポールのマリーナベイサンズでも今月初めに詐欺事件がおこりました。

逮捕されたのは、23~53歳までの男4人と女4人の合計8名。
その中の数人は実際にマリーナベイでディーラーをしており、こちらもカジノ関係者を含んでの犯行です。逮捕された際には30万ドルのキャッシュ、5万ドルほどの価値のあるブランド品を発見、またカジノ側は84万ドルほどはいっていた3名のカジノ口座を閉鎖し、1.2ミリオン近くの被害ということでしたが、つい先日さらに6名が逮捕。総勢14名の犯行。犯人達のほとんどがタイ国籍ということです。

台湾のカジノ法案原案の中に、”カジノ経営者の場合は、4親等から5親等までの親族に対する信用調査を行う”という文章が含まれています。経営者だけに限らず、全ての従業員に一定のレベルの信用調査をおこなうことが含まれているかどうかは未確認ですが、日本で合法化する場合には、最初に検討すべき事項の一つですね。アメリカなどでは従業員は(役職により違いはありますが)、簡単は犯罪歴と信用調査はされる事になっています。また自分の働いているカジノ、またはグループカジノでディーラーの賭博も禁止などと、ある程度の縛りがあります。

さすがにお客さんのチェックまではできないので、それならば従業員の方を厳しくチェックするしかこういった犯罪を防止することができないかもしれません。

人を疑うというの嫌なことですが、海外で起こるような犯罪にはとんと免疫のない日本人。規制という点でどこまで防げるのかも日本合法化の重要なキーの一つです。