GIGSE2007に見るヨーロッパ台頭

オンラインカジノの世界で最も規模が大きく人気のある展示会&会議のGIGSE(Global Interactive Gaming Summit & Expo )が、今年もカナダのモントリオールで開かれました。
昨年の参加者は47ヶ国から1,400人でしたが、今年は40ヶ国から650人ということで、かなり縮小したようです。
一応は大手のソフトウェア会社や主要サプライヤーは揃っていたようですが、毎年成長を続けるオンラインカジノの分野の展示会で、参加者がこれだけ減るというのは驚異的です。
ヨーロッパやアジアで最近開かれているイベントでは、いずれも過去最高の人出があったので、GIGSEの減り方は非常に対照的です。
この対照についてはいろいろな見方があるようですが、やはり開かれる場所がカナダということで、GIGSEがアメリカとカナダの北米を中心とするイベントだと思われているから、というのが大きな理由だと思います。
GIGSE主催者のRiver Cityグループでは、来年以降は北米から離れた場所での開催も検討すると言っているようです。おそらくイギリスか又はヨーロッパの別の国に移るのでしょう。
クリプトロジックも本社を最近カナダからアイルランドに移転しました。
以前は、オンラインカジノというとアメリカ中心というイメージがありましたが、アメリカの禁止法以降、本当に一気に雰囲気は変わりました。
GIGSE自体でも、ヨーロッパとアジア(特に中国)についての話だけが盛り上がっていたようです。
GIGSEが北米から離れるということは、オンラインカジノがヨーロッパ中心になるという新しい動きの象徴になりそうです。
一度だけですがGIGSEに参加した私としては、モントリオールの独特な雰囲気が好きだったので移るのは残念にも思いますが、仕方ないですね。
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